紙巻きタバコ

紙巻きたばこ(かみまきたばこ、シガレット:英: cigarette)とは、刻んだタバコ葉を紙で巻いてある、使い捨てのたばこ製品のことである。たいていフィルターがついており、また様々なフレイバーを添加しているものもある。パイプなどと違い、他の喫煙器具を要せず、着火装置さえあればたばこ単体でそのまま喫煙できるよう加工されているため、広く普及している。日本では単にたばこと言えば、この紙巻きたばこを指す事がほとんどである。

たばこ製品全般や喫煙具については、たばこを、全般については、喫煙を参照。

19世紀半ばのクリミア戦争(1853年から1856年)にて、パイプの代わりに紙で巻いたのが始まりとされるのが通説であるが、これには諸説ある。いずれにせよ、この戦争後普及したとされる。19世紀後半には手工業的に生産された。20世紀前半から半ばにかけて、この紙巻きたばこが、たばこの中でも主流となった。

たばこ製品の中でも紙巻きたばこが最も有害だと推定される[1]。薬物の中でも最も多くの死亡者数に結びついているが[2]、40歳以前の禁煙では死亡率に変化は見られなかったという研究も存在する[3]。1950年代に、アメリカで喫煙者の肺がんのリスク増加が示されると[4]、たばこ産業は喫煙者を安心させるために低タールのたばこを開発したが[5]、このライトたばこは健康リスクをさらに増加させてきたとみられている[6]。喫煙と自殺の関連が示されている[7][8]。たばこの喫煙、また受動的喫煙環境はIARC発がん性でグループ1(発がん性あり)にも分類される。

Wikipediaから引用